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秋も一箱古本市 / 青秋部 東奔西走の記

もす文庫は「古書ほうろう」さん前に出店になります。最寄駅はJR・千代田線西日暮里駅です。ぜひお時間ある方お越しください。




さてさて、今日は高野文子さん本&乗り物本のご紹介。





火打ち箱 (こんなアンデルセン知ってた?)

こどものとも年少版 2010年 02月号 [雑誌]


『火打ち箱』は、アンデルセンのお話。高野文子さんがペーパークラフト担当!絵ではなく、紙に描いた絵を切り抜いて起こして立体にしたものを撮影という手法。派手さはないのですが、ものすごく細かーい場面もあったりして見入ってしまいます。お話がなんだか若干残酷、これまた一興。

「しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん」は、かわいい絵本です。発売時に話題になっていましたが入手できましたか?にゅるーんとした男の子の形と、「まかせろまかせろおれにまかせろ」という繰り返しがなんともたのもしい一冊。新刊書店で入手不可。ぜひお見逃しなく!









はしれ!かもつたちのぎょうれつ (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

じどうしゃ (福音館あかちゃんの絵本)

かじだ、しゅつどう (幼児絵本シリーズ)(ペーパーバック版)

のろまなローラー(ペーパーバック版)


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とらっく とらっく とらっく




電車物を探しているのですがなかなか見つからず…

右上、『じどうしゃ』は文がありません(文字なし絵本好きです)。乗用車が時代を感じさせる形で笑えます。

『はしれ!かもつたちのぎょうれつ』は詩人の田村隆一さん訳。もす文庫では前に田村さんの『詩人のノートを売りました。田村氏は『チョコレート工場の秘密』(ロアルド・ダール)など児童文学の翻訳でも活躍しています。
この絵本で特徴的なのは、文字に色がついていること。貨物の色に合わせて文字の色がかえられているのです!ページをめくるたびに貨物列車の躍動感が伝わってきます。

下4冊はすべて山本忠敬さんの絵本。山本さんは乗り物絵本をたくさん描いていて、前にもす文庫で売った『しょうぼうじどうしゃじぷた(英語版)』も彼の作品。はたらく乗り物の姿がかっこよく、かつほほえましく描かれているので見ていると応援したくなります。


おすすめ絵本ばかりですのでぜひお手に取ってごらんください。


出品予定本紹介。





ちいさな木ぼりのおひゃくしょうさん [ アリス・デルグレーシュ ]

おやすみなさいおつきさま (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

まずは味わい深い絵の小さめ絵本2冊。
『ちいさな木ぼりのおひゃくしょうさん』は、きぼりのおひゃくしょうさん夫婦が木のふねの船長さんに動物を連れてきてくれるよう頼むおはなし。「はて?」と思ってしまう場面があるのですがあまり気にせずに楽しめると思います。ラブ&ピースな雰囲気の絵本。

そして『おやすみなさい おつきさま』。有名絵本ですがこの機会に見直してはいかがでしょうか。うさぎのこどもが、緑色の部屋で眠りにつこうとしています。部屋の中にあるものをひとつずつ探す楽しみのある絵本。部屋の中の微妙な変化をじっくり観察するのも楽しい。子どもにも大人にもおすすめ。









『こぎつねせかいのはてにゆく』
こちらはこぎつねがせかいのはてに行く想像をするお話。こぎつねの想像につきあうお母さんぎつねのリアクションがいちいちやさしくてほのぼの。個人的には、このお母さんぎつねがスニーカー&ソックスを履いているところがはぜかツボでした…。虎や象など動物がリアル&コミカルに描かれています。新刊書店で入手不可。






月刊 たくさんのふしぎ 2008年 04月号 [雑誌]

こどものとも 年少版 2008年 02月号 [雑誌]

「ちいさいもの みつけた」福音館 えほんのいりぐち2010年2月

こどものともから3冊。
「ことば観察入門」は祖父江伸慎さんのイラスト。ことばを観察、効果音や今強調する言葉など日本語の簡単な文法?の入門篇。ゆるいイラストをめくってお楽しみください。
「すてきすてき」は文字少なめ。小さいお子さん向けでしょうか。三輪車に乗った男の子の赤い手袋が落ちて、風に飛ばされていきます。動物たちがてぶくろを拾うだけの単純なお話。「すてきすてき」の繰り返しが幸せ。
「ちいさいもの みつけた」は、手放すのが惜しい一冊。わたしは動物や物がリアルに描かれている絵本が好きなのですが、この絵本はまさにそれにあたります。ちいさいもの、たとえばビー玉やボタン、虫や貝殻などが繊細に描かれていてうっとりと眺めてしまいます。ぜひお手にとってご覧ください。新刊書店で入手不可。






セーターになりたかった毛糸玉
こちらはもす文庫おすすめの絵本。数年前の一箱古本市でも販売し無事に売れました。この絵本のよさ、わかってほしい。赤い毛糸玉が主人公なのです。毛糸玉って…。セーターになりたいという願望がかわいい。毛糸玉は無事にセーターになれるでしょうか。今回はカバー付きでご用意できました!






トイレとっきゅう (こどものともセレクション)
用意できたのはこどものとものペーパーバック版。夜中におトイレに起きた男の子。ところがトイレは遠足に行ってしまいます!トイレをおいかけていくと電車が!トイレとっきゅうの出発です!…という斬新絵本。
「きみもおしっこ?」「あたしはうんち」というありえない会話も!?ちなみに男の子が追いかけているトイレは和式便座です。新刊書店で入手不可。

ちなみに以前こんな絵本も見かけました。


もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう

もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう

これは相当危機迫っていますね。

あと、授業中にそっとトイレに出かけたら、静まり返った廊下からいろんな動物が出てきて一緒にトイレに行く、という絵本を以前読んだのですがタイトル忘れました。










ふしぎなおきゃく
これのペーパーバック版。とんちんけんのラーメンは評判でおお客さんが満員。そんなお店にちょっときになるいでたちのお客さんがやってきます。お客さんはラーメンをひとくち、ふたくち、みくちしか食べません。お客さんの正体は!?
実はこの絵本、本屋さんで見つけて「あっ!」と思いました。小さいころに読んでうっすら記憶に残っていた思い出の絵本でした。ラーメン好きのあなたに。







ぶたばんのおうじ (ほるぷ海外秀作絵本)


アンデルセンの絵本。どうですか、この妙な表紙。このセンターにいるのが主人公の王子なのですが、その足元に謎の動物が……。しかしこの動物はお話には一切出てきません。そしてお話のラストにびっくり。そういう話だったのかと突っ込みを入れたくなります。この絵本の妖しい魅力の分かる方ぜひどうぞ。怪しいですよ。新刊書店で入手不可。




ルピナスさん―小さなおばあさんのお話

こちらはわたしが小学生のころ読んだ絵本。これはある一人の女性の物語。アリスは小さいころ、おじいさんと「世の中をもっとうつくしくするためになにかする」と約束をします。はたして彼女は約束を果たせるでしょうか。
自分のために生きること、誰かのために生きること。どちらも大事なことでどちらも成し遂げるのは難しい。しかしもっとシンプルに「世界を美しくする」ために自分のできることをしたらいいのかなと思える一冊。



気になる本ありましたら、一箱古本市でぜひお手に取ってごらんください。



ばんごはんは、トウミョウのごま油炒め、半熟煮たまご、長ねぎのマリネ、鮭のふりかけ、長ねぎと高野豆腐のおみそしる。






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今日の出品予定本紹介はこちら2冊。




アムステルダムの犬

モロッコ革の本 (1980年) (集英社文庫)


アムステルダムの犬』は、いしいしんじさんファンなら一度は探したことがある一冊。
いしいさんがアムステルダムに行き、お習字セットで似顔絵を描いてお金をもらうということをやっていたときのエッセイ。イラスト満載。
文庫化していないうえに現在品切れ。新刊書店で買えません…



『モロッコ革の本』は、栃折久美子さんという方がルリユール(製本工芸)の勉強のためにブリュッセルで学校に通っていたときのことを書いたもの。裏表紙の解説に「自分自身を見つめた感情旅行記」とありなるほどなるほど。製本の話やブリュッセルでの暮らしのことももちろん書かれているけれど、それよりも著者の内面についての文章が多かったような印象。新刊書店で入手不可。
探している方がいそうなので、今回持っていくつもり。


出品予定本です。





村上春樹さんの本2冊。

ランゲルハンス島の午後

波の絵、波の話


『ランゲルハンス島の午後』は、もともと雑誌クラッシィに連載されていたものをまとめた本。安西水丸さんのイラストがついていてビジュアル的にきれいな本。ゆるめの短いエッセイ満載。個人的には24の大猿の呪いの話がちばん面白かった。文庫では新刊入手可。


『波の絵、波の話』は稲越功一さんの波、海、ビーチの写真&短いエッセイやビーチ的な洋楽の歌詞という内容。この本の特徴的なところは、謎の紙が一枚挟み込まれているところ。





これ。この紙。
波の写真に高村光太郎さんの詩が書かれている印刷物。







裏はこんな。


こんな。UFO?



よく見ると紙のはしっこに画びょうの後があるから、誰かが壁に貼ったりしたんだろうなぁと推測できる。この本の付録っぽくないし、なんだろう(もう一冊、同じものを自分用に持っているのだがそれには入っていなかった)。

村上春樹さんの小説で『ノルウェイの森』という本がありますが、その中に出てくる突撃隊を思い出してしまった。ということで、突撃隊のポスター付き(?)です。品切れのため新刊で入手不可、文庫未発売。いったいなんなのかー


10月8日(土)に、東京の谷根千付近で行われる「秋も一箱古本市」に正式に参加が決まりました。
屋号は「もす文庫」です。
簡単に言えば本のフリマです。50人の店主が思い思いの本を持ち寄って売ります!

お時間ある方、秋の古本散歩にお越しください。
出店場所など、詳細が決まり次第お知らせしていきます。



公式サイトはこちら。

不忍ブックストリート | 本と散歩の似合う街


当日まで1か月無いので、ちょこちょこ出品予定本をご紹介していきます。