遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫)

遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫)


再読。読了。戦後の日本を舞台にした女たちの物語。
佐知子の気持ち悪い感じが印象に強く残っていて内容をいろいろ忘れていたが、再読したらいちばん気になるのは語り手の悦子だった。信頼できない語り手よ!『日の名残り』の語り手と同様で、事実を言っているのだろうが真実はなかなか言わないという感じ。肝心なポイントを外して外して語っているような気がする。

「緒方さん」と呼ばれる義理の父の言動は、明らかに時代に取り残されているのだが、これもまた真実なのだろう。









パソコンでちまちまエクセルで表を作り、「セルの中の文字を縦書きにする」方法をマスターした。それが今日の収穫。