豊饒の海 第二巻 奔馬 (ほんば) (新潮文庫)

豊饒の海 第二巻 奔馬 (ほんば) (新潮文庫)


読了。おもしろかった。
豊饒の海、第一巻『春の海』の主人公清顕の生まれ変わりの青年・勲の物語。清顕の友人だった本多は法律の道に進んでいて38歳。春の海に出てきた人物が何人か出てきていてお得な感じ。お得とかそういう問題ではないのだけれど。

「自分の体ですら自由にならない。自分のものなのは思想だけなのか」という境地にたどり着く勲の精神が悲しかった。本当にそうだ。思想ですら、精神ですら自分のものではないのかもしれない。







人気ブログランキングへ