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- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/12
- メディア: 文庫
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読了。おもしろかった。
豊饒の海、第一巻『春の海』の主人公清顕の生まれ変わりの青年・勲の物語。清顕の友人だった本多は法律の道に進んでいて38歳。春の海に出てきた人物が何人か出てきていてお得な感じ。お得とかそういう問題ではないのだけれど。
「自分の体ですら自由にならない。自分のものなのは思想だけなのか」という境地にたどり着く勲の精神が悲しかった。本当にそうだ。思想ですら、精神ですら自分のものではないのかもしれない。