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もうひとりの天使―ノスタルジアと蒐集をめぐる48の省察 (文芸叢書)
- 作者: 四方田犬彦
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1988/02
- メディア: 単行本
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彼の画集をここ一年くらい探していた。アマゾンでは一万円くらいで出ていて、とてもじゃないが買えん。あるネット古書店で過去に扱っていた記録があったので(だいぶ安い、といっても結構高い)、「見つかったらほしいです」とメールを送っていた。
その本、先日ある洋書のお店でいきなり目の前に現れた。わたしが記憶していたのは白い表紙のハードカバーだったのだが、目の前のその本は黒い。どうやらペーパーバック版らしい。
どちらの価値が高いとかわたしにはまったく分からん。見つけたのは洋書で解説は英語で全然読めん。でも絵がとてもいい。
あ、ドナルド・エヴァンズは、空想の国の切手を描いていた画家さんで、31歳くらいですでに亡くなっている。切手を自分で描く、という行為にわたしの気持ちはうちのめされる。
そういうことで、探求本を自分で見つけたわたしってすごい、強運、というかこれでしばらくラッキーは使い果たしたんじゃないかと思う。いや、そんなことないよな。
夜はきれいな空。マキハラノリユキさんの「どんな時も」を適当に唄いながら歩く帰り道。