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- 作者: 青木新門
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1996/07/01
- メディア: 文庫
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後半は読みにくくて苦労しましたが、おもしろかった。納棺、死の世界へ送り出すひと。宮沢賢治さんの引用がよかった。あめゆじゆとてちてけんじゃ。みぞれという、雨と雪の間の存在、生と死の間の存在。真っ白な雪を美しいと思うだけでなく、どんよりとくもった空からおちてくるみぞれを美しいと感じた宮沢賢治さんの心。
哲学的な話はあまり理解できなかったけれど、前半の、淡々とした納棺のお話はひとつひとつしみた。
ということで、豆子さん、すてきな本の紹介、ありがとうございました。