納棺夫日記 (文春文庫)

納棺夫日記 (文春文庫)

先日、映画『ぐるりのこと。』を観に行ったとき、『おくりびと』という映画のチラシを見た。へえ、おもしろそう、と思っていたところ、アンテナに入っている豆子さんの日記で、もとになった本の紹介が!

後半は読みにくくて苦労しましたが、おもしろかった。納棺、死の世界へ送り出すひと。宮沢賢治さんの引用がよかった。あめゆじゆとてちてけんじゃ。みぞれという、雨と雪の間の存在、生と死の間の存在。真っ白な雪を美しいと思うだけでなく、どんよりとくもった空からおちてくるみぞれを美しいと感じた宮沢賢治さんの心。
哲学的な話はあまり理解できなかったけれど、前半の、淡々とした納棺のお話はひとつひとつしみた。

ということで、豆子さん、すてきな本の紹介、ありがとうございました。