猫の客

猫の客

そして大好きな平出隆さんの本、『猫の客』。少々古びていますが、お薦めなので出品します。べたべたした猫への愛情ではなく、じっと観察、そっと手を伸ばし撫でる、でもこころの中は猫への愛情でいっぱいになっている、という文章。猫をかわいがるということ、それは見返りがない一方的な愛情(まあ、たしかに猫は猫村さんのように家事をしない)、という意見もありますが、わたしはそうではないと思います。
ブランドもののバッグをほしいとも言わず、ただ、「ごはん」「トイレ片づけて」「遊んで」「膝にのせろ」「起きろ」の要求を満たすだけで、おつりがたっぷりくるほどの柔らかい表情としぐさを見せてくれる。

と、いろいろ書きましたが、つまりは、あれだ、猫はいいよという話(平出さん、雑なしめかたでほんとごめんなさい)。

猫の客 (河出文庫 ひ 7-1)

猫の客 (河出文庫 ひ 7-1)

あれ?五月に新装版で出るの?絶版になったらいやだなと思っていたからよかった。出すのは上のほうです。