彼女について

彼女について

まあまあおもしろかった。文字間がゆったりしているので、見た目よりさくさく読める。

魔女だった母親。その娘。おそろしい事件から生きるのをやめてしまったみたいな由美子ちゃんのもとを、いとこの昇一くんがたずねてくる。ふたりでのろいを解く旅(といっても近所)に出る…みたいなお話。

途中、あれ?と思ったけど、最後はそうなるのか、と納得。

某作家さんが「よしもとさんは、この作品ですごい領域に達している」とおっしゃっていたのだが、そこまですごいとは正直思えなかった。

たぶん、「魔法」とか「魔女」とかそういう言葉に対しての好き嫌いでなんだか「あ、また魔女の話か」と思って読んでしまうのがいけないんだろう。

よしもとさんの本では、これが好きだ。

デッドエンドの思い出

デッドエンドの思い出

ハネムーン (中公文庫)

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体は全部知っている (文春文庫)

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