2009-05-25 ■ 日本の小説 沈黙博物館 (ちくま文庫)作者: 小川洋子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/06/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (63件) を見るみちくさ市でとみきち屋さんから買った本。 久しぶりに読み返したら、だいぶいろいろ忘れていて楽しめた。 小川洋子さんの作品の中で、暗いほうなんじゃないだろうか。物語の最初のほうは少女の美しさや野球のひらけた場面なんかが生き生きと書かれているのだが、しだいに世界は閉ざされていく。というか、たぶん世界は初めから閉ざされていたのだろう。そのことに語り手である技師が気付いていく。気付いてしまう。 気持ちの悪い、怖い本だと思った。