見えない誰かと

見えない誰かと

瀬尾さんのエッセイは前から読みたかった。ダヴィンチでたしか少し読んだことがあって、学校のことがすっきりと書かれていて印象に残っていたのだ。

そしてこの本はよかった。みじかい連載をひとつの本にまとめたものなので、ひとつひとつが読んでいてすぐ終わってしまうのが残念なのだが、それでもおもしろかった。
学校のこと、友達のこと、家族のこと。ヨン様にはまったおばあちゃんの話には笑った。妹とお菓子の新商品を食べたらメールで報告しあう、というのがうらやましかった(わたしには姉、妹がいないので)。

個性的な校長先生の話がすごくおもしろかった。


こんなわたしだが、大学4年のときに母校である高校へ教育実習に行ったことがある。2週間だけのセンセイ体験は、非常におもしろかった。「水の東西」という論説文を一年生に教えた。あの頃の生徒達は、いま、何をしているだろうか。