風に舞いあがるビニールシート

風に舞いあがるビニールシート

まあまあおもしろかった。
短編集で「犬の散歩」がいちばんよかった。
この本は、自己犠牲というか、自分なりの正義、みたいな共通したテーマがあるような気がした。
誰かのために役に立つ、何かのために役に立つと言うこと。それは、アフガンの難民のためであったり、保健所で殺される犬のためであったり、おいしいケーキのためであったり、草野球のためであったり。そして誰かのためでなくて、自分のためというのがいちばん難しいと思う。