何度でも君に温かいココアを

何度でも君に温かいココアを

まあまあおもしろかった。
中学生の倫子と高校生の敦志。ふたりは不思議な縁でつながっていた…
倫子のお母さんとお父さんの恋。お母さんの恋人。さまざまな思いが今、明かされる、京都で。


と、なんかわたしがあらすじを書くと意味分からない感じですが、タイトルどおりの本。?な部分もあちこちあったが、いちばん脇役のお父さんがいちばん光ってた。


武士道エイティーン

武士道エイティーン

わたしたちは、もう迷わない。
この道をゆくと、決めたのだから。
急な上り坂も、下り坂もあるだろう。
枝分かれも、曲がり角もあるだろう。
でも、そんなときは思い出そう。
あの人も、きっと同じように、険しい道を歩み続けているのだと……。


武士道シリーズ、ついに完結!?
中3からのライバル、磯山と甲本(西荻)、高3での対決やいかに?
ということで、「シックスティーン」「セブンティーン」と読んだらもう読むしかない1冊。
わたしは中・高時代スポーツとは無縁だったので、なんかこういうのはうらやましいなと思う。
磯山の頭おかしい一本気なところ、甲本(西荻)のぽけーっとしたところと、今回も楽しかった。

欲を言えば、もっとふたりの戦いメインで読みたかった。というのは、今回は語り手が2人交互ではない(前2作はそうだった)。甲本(西荻)のお姉ちゃん、緑子とか、磯山の師匠、桐谷道場のじいさんとか、甲本(西荻)の顧問、吉野先生(このひとが(2作目で非常におもしろい)とか、磯山の後輩の田原とかがちょこちょこ出てきて、周辺ストーリーを語っている。
それはそれでおもしろいのだが、ちょっと物足りない。


武士道は続くのだ。それでも。永遠に。



食堂かたつむり

食堂かたつむり

話題作をやっと読んだ。まあまあおもしろかった。
家に帰ると、すべてがからっぽになっていた。わたしは、大事なぬかどこを抱えて嫌いな故郷へ帰るしかなかった…そしてはじめた、食堂かたつむり

食堂かたつむりでごはん食べたいなーと思った。お客さんひとりひとりの顔を見て、想像して、心をこめて料理する。それはシンプルだが非常に難しいことだ。

章立てをきっちりやって、ひとつひとつの料理をもっと目立たせてもよいのでは?と思った。なんか、そそくさと終わっているお料理があってもったいない。

喪に服していたおめかけさんの場面がよかった。

しかし、ぬかどこがあまり効いて来なくて残念だった、ような。