■
- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 134回
- この商品を含むブログ (307件) を見る
保険外交員の若い女性が殺された。彼女の同僚、両親、ナンパで知り合った男。出会い系サイトで知り合った男。その男の祖父母、母。そして恋人。悪人とは、誰なのか…
ぼんぼんの大学生が非常に嫌な感じだった。殺された女性の本質はどこにあったのか。人間のほんとうの姿なんてわからない。見る角度によってまったく違ってくる。中心となっている男の本心はどうなっているのだろうか。彼は最後に何かをつかんだのだろうか。
吉田修一さん、好きなのだが秋ぐらいに初期作品を挫折して以来ひさしぶりに。長い小説だがぐいぐい読まされた。
先日ヴィレッジバンガードで見かけた。