悪人

悪人

もう文庫になっているんだ。わたしはハードカバーで。ぶ、ぶあつい!

保険外交員の若い女性が殺された。彼女の同僚、両親、ナンパで知り合った男。出会い系サイトで知り合った男。その男の祖父母、母。そして恋人。悪人とは、誰なのか…


ぼんぼんの大学生が非常に嫌な感じだった。殺された女性の本質はどこにあったのか。人間のほんとうの姿なんてわからない。見る角度によってまったく違ってくる。中心となっている男の本心はどうなっているのだろうか。彼は最後に何かをつかんだのだろうか。



吉田修一さん、好きなのだが秋ぐらいに初期作品を挫折して以来ひさしぶりに。長い小説だがぐいぐい読まされた。



先日ヴィレッジバンガードで見かけた。