オトーさんという男

オトーさんという男

益田さんの『お母さんという女』のほうが断然おもしろかった。
しかしながら、「わかるわかる」という部分がいくつかあった。お父さんという存在に子供ながら気を使うあたり。


以前実家に帰ったときに、「冷凍庫に抹茶のアイスがあるから食え」と父が言った。冷凍庫を覗くとほかにもいちごとかバニラとかのアイスがある。抹茶はラスト一個。
「抹茶、食いっちかったけどとっといた」
とのたまう父。


彼の中では「抹茶アイスがいちばんうまい」ということになっていて、とにかく抹茶アイス至上主義だ。それゆえ、わたしはほかのアイスが食べられない。
いや、抹茶アイス好きだけど、さっぱりとバニラの気分とかあるっしょ?