こんな世の中

月曜日、雨。冬の寒さ。



郵便局のATMでお金を下ろそうとしたら、真横に女性が立った。どうやら次に並んでいるつもりらしいが、完全にわたしの暗証番号が見える位置に立っている。

この郵便局はとても小さくて、ATMコーナーに並ぶ場所がない。だから、待ちのひとは室内に入って待っているか、屋外で待つかのどちらかになってしまう。室内には「ドアの外で待っている人が優先になります」と注意書きがある。どっちが先だとかのトラブルがあるからだろう。


今日は雨だから外には並びたくないのだろう。でも次に絶対使いたいのだろう。
気持ちはわかるがもっと離れて欲しい。近い。近いです。


(関連動画 近いです)


一言言えばいいのだが、その女性はなんとなく気難しそうだったので、でも暗証番号は見られたらまずいので、あからさまに手で隠して不快感を示し、ずっと記帳していなかった通帳記帳にけっこう時間をかけ、女性を若干腹立たせることに成功した!(何やってんだ!)


女性は、わたしのあとにATMを使ったがなにやらカードが使えなかったか振込みができなかったかで結局何もできず、局員にくどくど文句を言って出て行った。あー、やっぱり難しいひとだったんだ、かかわらなくてよかった。


と、言いたいことも言えないこんな世の中だ。ソリマチタカシさんの気持ちが分かる(「ポイズン」より)。こんな気持ちであの歌を歌っているのだろう。



ちょっと日記が長くなってしまうが忘れないうちに。

先日、似たようなことが2回あった。

まずひとつめ。コンビニエンスストアでペットボトルのお茶を買ったら、店員さんに「テープでよろしいですか」と言われた。テープでもいいのだが、ペットボトルは表面に水滴がつくし、その日はペットボトルカバーを持っていなかったから(たまに鞄に入っている)、ビニール袋に入れてほしかった。

しかし!店員はすでに、テープをテープカッターで切っているのだ!
なら聞くなよ!だまってテープ貼ってくれ。

そこで「ビニール下さい」と言えばよかったのだが、なんかめんどうくさくなってやめてしまった。幸い鞄にビニール袋が入っていた。エコの時代だから分かるのだが、言いたいことは言える人間でありたい。


ふたつめ。
偶然通りかかった店で、以前本で知った気になるパン屋さんのパンが売っていた。うれしくて小さなマフィンを一個買った。
「このままでよろしいですか」
とレジのひとが言う。
マフィンはビニールに包装されているのだが、鞄がごちゃごちゃしてつぶれてしまうのが嫌だから袋に入れて欲しかった。

しかし!わたしはまた言えなかった。このときはちょっと理由が違う。この出店、エコを全面に押し出したイベントだったのだ。なんか逆行するような小さな罪悪感があり言えなかった。


たぶん、言いたいことはちゃんと言ったほうがいい。毒がたまるよ。ポイズン♪



ヒロイヨミ。