ファミリー・シークレット

ファミリー・シークレット

内容に触れるので畳みます。


小学生の長男と、とある男性と暮らしている著者。
こどもをめちゃくちゃ叱ってしまうという辺りのお話から、著者の子ども時代のお話に。

壮絶な子ども時代です。まともな大人がひとりもそばにいない。

なるほど、と思ったのが、「親から暴力を受けた子どもは、暴力を受ける理由付けのために悪さをしたり嘘ばかりついたりする」ということ。なるほど。悪い子だから殴られるのだという理由付けをして、自分の心を納得させるのだろう。

あと、虐待されている子どもは、動物を殺したり自分の髪の毛を抜いたりすることがあるらしい。なるほど。暴力のエネルギーがいろんな形で現れてくるわけだ。



正直、虐待などにはすごーく興味があるという訳ではないのだが、するすると読めた。どーんと落ちるがまあまあ読みやすかった。
長谷川先生との対話の部分は、そんなに分析分析していなくて読みやすかった。夢の話とかはホントかなーと少し思ったが。


しかし、著者の父親はほんとうのところどうなんでしょうか。記憶をうまいこと書き換えているのだろうか。自分を納得させるために?いじめられている子どもには、「とにかく録音とかして証拠を残せ」と教えたい。今、携帯のボイスメモとかあるらしいし。それに先生の暴言とか親の暴力とか録音して、児童相談所行け。生き残れ。

それができたらいいんでしょうけどね。