■
だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)
- 作者: 佐藤さとる,村上勉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1980/11/10
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 53回
- この商品を含むブログ (47件) を見る
先日の実家掃除で発掘。コロボックルシリーズ、青い鳥文庫で揃っていた(最後の『小さな国のつづきの話』は、集めていた頃にまだ出ていなかったので3まで)。
もうじきラストだが非常におもしろい。小学生だった自分が、どのフレーズに反応したかがありありと思い出せる。
たとえば、クリケットの会話部分。牧師さんに簡単な英語で道案内する主人公がすごい、と思ったこと(ストーリーとはあまり関係がない)、トリモチの木をひとりじめしたい気持ち。まむしに注意しながら草むらを棒で叩きながら歩く場面(なんか賢いと思った)。鬼門山をいつか買いたい、と山の持ち主に頼みに行った場面。
どう読んでも、大人目線と言うか、自分がかつて子どもであり、その子ども時代の宝物であったコロボックルとの思い出、という部分がおもしろく読める。うう、これは大人が読んでこそおもしろいと思う。
若干気になったのは、せいたかさんが、こぼしさま=コロボックルと結びつけたくだりが強引なところだろうか。
後半は、おちびさんのカンというか天性の才能が炸裂している。これは、子どもの頃読んでいてうらやましかった。こういう大人になりたいと思った。
シリーズ全部読み返すぞ。