先日の実家掃除で発掘。コロボックルシリーズ、青い鳥文庫で揃っていた(最後の『小さな国のつづきの話』は、集めていた頃にまだ出ていなかったので3まで)。

もうじきラストだが非常におもしろい。小学生だった自分が、どのフレーズに反応したかがありありと思い出せる。

たとえば、クリケットの会話部分。牧師さんに簡単な英語で道案内する主人公がすごい、と思ったこと(ストーリーとはあまり関係がない)、トリモチの木をひとりじめしたい気持ち。まむしに注意しながら草むらを棒で叩きながら歩く場面(なんか賢いと思った)。鬼門山をいつか買いたい、と山の持ち主に頼みに行った場面。

どう読んでも、大人目線と言うか、自分がかつて子どもであり、その子ども時代の宝物であったコロボックルとの思い出、という部分がおもしろく読める。うう、これは大人が読んでこそおもしろいと思う。

若干気になったのは、せいたかさんが、こぼしさま=コロボックルと結びつけたくだりが強引なところだろうか。

後半は、おちびさんのカンというか天性の才能が炸裂している。これは、子どもの頃読んでいてうらやましかった。こういう大人になりたいと思った。


シリーズ全部読み返すぞ。