森崎書店の日々

日曜日、くもり。

出かけた先ではたいてい早起きしてしまう。6時にかけためざましに従順に反応し起きる。都会だ、時間を無駄にせずに動こうと思ってしまうのだ。

ホテルで朝食。朝からバイキングだ。隣の外国のかたはたくさんのフルーツやパンやヨーグルトやベーコンをぺろりとたいらげ、優雅にコーヒーを飲みながら仲間と談笑。しかも英語(当たり前か)。読むのは英字新聞。わたしも英字新聞読むまねしてみたくなる。


9時前にチェックアウト。ロビーで、引き出物やら結婚式で来たワンピースやらの着替えを宅配便で自宅へ送る。千円ぐらい。

JRで渋谷を目指す。

映画を観る。


morisaki-syoten.com - 

(音が出るのでご注意下さい)

森崎書店の日々
今話題の映画。わたしの町では絶対にやらないので観た。
恋人に裏切られたタカコは、叔父のサトルの営む森崎書店の二階に住むことになる。神保町の人々とのふれあい、本、古本屋さんとの出会い。なんたらかんたら。というお話。


以下、感想。内容に触れるので畳みます。


全体的におもしろい映画だった。

会話がおおげさでないのだが、ふと笑ってしまう箇所がいくつかあり、映画館でもやさしい空気が流れていた。こういう映画館での一体感は、家でDVDを観るのでは絶対に味わえないのでひさしぶりにうれしかった。



タカコを演じていた菊池亜希子さんはなかなかいい雰囲気だった。演技のことはわからないし好き嫌いはあると思うが、いやみなところがなくてよかったと個人的に思う。首すじがきれい。黒くてぴっちりしたズボン(パンツ、というべきか)が似合う。足が長い。背が高い。ああいうズボンはわたしには似合わないのでうらやましい。スキニーはO脚が目立つのだよ。わたしにもなんとか履けないだろうか。神様なんとかなりませんか。神様もう少しだけ



いい場面はいくつもある。

ひとつあげるとすれば、サトルさんとタカコが森崎書店の前に座って話す場面。「君は僕の恩人だ」というあたりが好きだ。うまく言えないのだが、会ったことのない人の文章にはっとして心の中があたたかくなったり、隣のクラスの一回も話したことのない人の髪形がとてもすてきで見るたびにちょっとラッキーな気分になったり、もう二度と会うことのない友人に言えない言葉を目の前の全く別の人になげかけることで自分がすこし救われたりするような、本人は意図していないのに誰かに与えられるしあわせみたいなものがあり、それを思ったのだった。




いくつか気になった点もある。

サトルさん行きつけの喫茶店でアルバイトをしている大学生トモコを演じた田中麗奈さん。嫌いでない女優さんなのだが、違和感を感じた。タカコがデザインを勉強したという設定、トモコは国文科という設定。しかしわたしにはトモコのほうがデザイン勉強した人間に見えてしまうのだ。服装が美大生っぽいというか(偏見だが)。屋上で2人が話す場面、トモコがかぶっているニット帽がどうにも変な感じで?と思った。



あと、もっと古本屋さんの裏側を写してほしかったかな。


そしてタカコの恋人役の松尾敏伸さん。

映画『きょうのできごと』のカワチくんじゃないですか。カワチくーん!元気でしたか!かなーりやな感じ出てた。二股かける人間は基本的に大嫌いで人として最低だと思っているわたしですが、ほんとうにむかつく役おつかれさまです。


高野役の奥村和史さんが笑えた。

言うまでもないが内藤剛志さんがよかった。家なき子でやな父さんやってたなぁ(古い)。



先日テレビでちら見した映画。