シューマンの指 (100周年書き下ろし)

シューマンの指 (100周年書き下ろし)

高校生天才ピアニスト、永嶺修人。彼はシューマンに傾倒している。彼と過ごす里橋優、鹿内堅一郎、末松佳美、里橋の妹。
殺人の真犯人、指の秘密とはなんぞや!?

シューマンの楽曲の解釈とともに描かれる、美しいミステリー。


以下、内容に触れるのでたたみます。これから読むかたは読まないほうがいいです。




全体的におもしろかった。最近自分があまり読まないタイプの小説で、読んでいて非常に楽しかった。

シューマンの曲についての詳しい詳しい解説がたくさんなので途中挫折しそうになってしまった。シューマンに関して無知ゆえに。でもこれを機にCD借りて聴いてみようという気になったのでよしとしよう。なぜシューマンなのか、ということは読んでいてだんだん分かる。

里橋の妹が妙なところで出てくるのが違和感がある。先生も妙な感じである。あと場面のつながりが不自然な場面がある。その理由はラストで分かる。このへんでカンのいいひとはトリックに気付くのだろうか。



賛否が分かれそうな小説だ。