私の自叙伝前篇

私の自叙伝前篇

「失っていく男」「新しき自分」を読んだ。
「失っていく男」は、会社の同僚となぜか飲みに行くことになった「僕」が同僚から「自分は失っていく男なんです」という告白をきかされるという話。バーのマスターが突然しゃべってびっくりした。
「新しき自分」は、会社勤めの女性がなんだか虚無的な気持ちになっていて、「新しき自分」をありがちな方法で模索するという一人称語り。
三つの中ではやはり初めの「私の自叙伝前篇」がいちばんおもしろかった。なんかあの主人公、かわいそうになってくるから。ああいう部分はきっと悲しいかなわたしの中にもあるのでしょうね。





ヨミカケ。



体は全部知っている (文春文庫)

体は全部知っている (文春文庫)

ばななさん、急に読みたくなって手に取る。再読。