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- 作者: 中川恵一,寄藤文平
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2011/05/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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原発事故あったけど大丈夫ですよ〜誰も病気にならないですよ〜という側の、東大のお医者さんが書いた本のようだ。日本の医療被曝がすでにけっこう多いこととか、日本の発ガン率とかと比べて今回の事故であがる発ガン率は0.3パーセントしか上がりませんのようなお話。
飯館村は計画的避難区域になったのだが、老人ホームが残って運営することが許されている。そこで働く職員は、リスクは負うが野菜不足や塩分の取りすぎによる発がんリスクより低い、と書かれている。なんだか釈然としない。「甲状腺ガンはガンの中でもっとも治癒しやすい」とか言われても困る。死ななくても、子どもが首のとこ手術して跡残って、一生薬飲み続けなければならない体になってもそう言えるだろうか。
琉球大学の矢け崎先生(放射線怖い派)によると、被曝者とそうでない人とを比べた場合、頭痛とかそういう体調不良を訴える人の割合が被曝者のほうが多いとのこと。そういう数値化できないところが非常におそろしい。
原発事故が起こってから三か月。頻繁に停電起こったり外部電源喪失したりしているのだから、もう大きな爆発はないと言われているが可能性はゼロではない。それなのに放射能拡散予測はなく、近隣の住人に避難経路が示されているわけでもなく、ヨウ素剤が配られているわけでもない。そうなるとどうすべきかはおのずと出てくるわけで。
原発を有する県に今後住むならば、放射線の専門家を常駐させること(同じリスクを背負ってもらわないと、どうにも信じられない)が必要じゃないかと思う。あ、わたしは原発もういりません。「電気使うでしょ!」とおっしゃる方もいますが、とりあえず「新しく作らない」とか「減らす」という方向に話をもっていかなと何も始まらないと思う。
過去に起こった東電のトラブル隠し事件。原発の安全性とか全然気にしてないということです。自分が近くに住んでないから、でしょうねやはり。そして当時、福島原発も新潟の原発も止まったのに計画停電はなかったそうです。東京新聞によると計画停電はやらせで電力足りてたんじゃないということになっていますが、本当のところどうなんでしょうか…
毎度暗い日記ですけど。