私たちが好きだったこと (新潮文庫)

私たちが好きだったこと (新潮文庫)

再読。
僕(「ヨシくん」、照明デザイナー)、ロバ(昆虫カメラマン)、曜子(美容室の店長)、愛子(セメント会社勤め→医大生)の共同生活。

前に何回か読んだとき、愛子の気持ちがよくわからなかったのだが今回は少しわかった。後半、ヨシくんにイライラしながら読み進める。
愛子は、なんやかんやで最終的に自分を見捨てない人間を愛したかったのではないか。引き返し可能地点が幾つも幾つもあるのに行動を起こさない人間に、彼女は守れないのだ。