海辺のカフカ〈上〉

海辺のカフカ〈上〉

再読。

世界一タフな15歳になることを決めたカフカ少年のお話。
だいぶ前に読んであらすじは知っていたが読み始めるとおもしろい。ナカタさんが出てくるたびに泣きそうになる。

村上春樹さんの小説を読んでいる時に感じる違和感の原因が一つはっきりした。男性の登場人物が、女性を見るときに「白いコットンのパンツに」などと服の素材を気にしていることだ。15歳の少年が「コットン」かどうかなんて気にするだろうか(そういうひともいるだろうけれど)。そういう描写があるとつい作者をイメージしてしてしまうので物語から引き離されてしまうのかもしれない。
わたしも今度、街中で気になる人を見たら、服の素材にこだわって観察してみようと思う。「それ麻ですか?綿ですか?え?オーガニックコットン?」などと訊かないように気をつけよう。


この本のキーは「半分」だったんですねぇ。今さらいろいろ気づく。上下読み終えたらこれも読んでみようかしら。


少年カフカ

少年カフカ





読了。