やんぐとれいん

やんぐとれいん

前の読んだときは「30過ぎの、夢や希望をなくした大人の修学旅行(涙)」という印象だったのだが、ラストはなにやらすがすがしかった。

思い通りに生きられない人。悲劇に見舞われた夫婦。ずっと同じ町で働き続けてどこへも行けない人。やりたくない仕事をしている人。彼らはそれぞれ、自分の向かう場所へ向かって散っていくのだ。自分の意志でどこかへ向かおうとしているのだ。

誰かへ向けて「届け届け!」という思いでメールを打ったりする姿がよかった。

細かいことを言うと、「遠さん」は広島で風俗に行ったりしているが最終的には自分の息子への思いや家族への思いを再確認している。
旅行に行かなかったヒメキも、ちゃんと心の中で旅をしていた。よかった。





遠くの中央図書館まで。

途中郵便局で花屋さんにお金の振込と郵便物発送。
中央館は古い建物で本のラインナップは……いつもの分館と同じくらいだった。分館のほうが若干新しめの本が多い。分類の本だと中央館のほうに軍配。