読了。

恋 (新潮文庫)

恋 (新潮文庫)

私が彼を愛したのは彼が彼女を愛していたからで、彼女が彼を愛したことからわたしの恋は腐敗始めた・・・というのは今わたしが適当に考えたこの小説の紹介文です。
学生時代友人におもしろいよと薦められていたのを今頃思い出して読んでみたらおもしろかった。

後半、語り手の女性(フミコ)が雛子と会話する場面で相手の表情の中に感情を読み取るところがあって、読み終わった後で芥川の「藪の中」みたいだなぁと思った。読み返そうと思って本棚を探したがわたしが持っている芥川の本のなかに藪の中は入っていなかった。

こちらはみちくさ市に出しますので気になる方お手に取ってご覧ください。


ヨミカケ。

インシテミル (文春文庫)

インシテミル (文春文庫)


いきなりめちゃくちゃ怖いです。だいたいこれから起きることは予想できるけど怖い。
こちらは読み終えたらみちくさ市に出します。怖くて途中でやめた場合も出します(汗)
恐怖を分かちあいましょう!





あとは図書館本でこちら読了。

キャベツ炒めに捧ぐ

キャベツ炒めに捧ぐ



不恰好な朝の馬 (講談社文庫)

不恰好な朝の馬 (講談社文庫)

『不格好な朝の馬』がおもしろかったので、にわかに井上荒野さんブーム。



『キャベツ炒めに捧ぐ』、おもしろかった。お惣菜屋さんを営む女性とその従業員二人。三人とも60歳になるかならないかという年齢。夫を亡くした女、妙な恋に振り回されている女、離婚した夫に電話をかけて遊びに行く女。
さら〜っと読んでしまえるが、実はけっこうヘビーなことが起きている彼女たちの日常。つまり日常はどんな場合もサバイバル、ダイハードなのねということなのでしょう。離婚した夫のもとへ遊びに行く女の気持ちが非常にしんどかった。

物語のなかに出てくる、あさりのフライがおいしそうだった。