蛾と糸、蟻、その他

木曜日、晴れ。洗濯(シーツ、タオル)、掃除(乾拭き、掃除機、水拭き)。燃えるごみの日。





ビビネコビビッターの耳が汚れていた。

椅子の上でまったりしているところを捕まえて「最近は耳がきれいな猫が流行らしい」などと適当なことを言って説得しながら麺棒で耳掃除する。

嫌がってごはんのところに行く(ストレスがかかるとごはんを食べに行く。通称ストレス食い)ので、ついて行って「おみみきれいねこ〜♪」と適当ソング(もちろん、おしりかじりむしのメロディ)を歌いながら耳掃除。ぼちぼちきれいになった。


うちにきたばかりのビビネコビビッターは耳ダニわんさかでえらいことになっていた。そのときのことをぼんやり思い出していた。







仕事が終わって事務所を閉めるとき、ドアの開閉時に小さい蛾が入ってきてしまった。


カツンカツンと天井の照明やらエアコンの吹き出し口に当たって妙な空気が流れた。わたし以外のスタッフ二人(メンズ)が突如叩き潰そうと躍起になりだした。

脳裏にサラ・コナーの名言がよみがえる。女は命をはぐくむけれど、男が作り出すのは破壊…




ほんとうはそんな深いことを思ってはいないけれど、虫を見る→叩き潰すというその単純な発想が愚かだと思った。蜘蛛の糸切れろと思った。