はずむ

健康診断に行くのです。朝食ぬきで8時ごろすでに落ち込む。
洗濯を済ませいざ病院へ。採血される。ちょっと採る量多いんじゃないかと突っ込みたくなる。
「健康診断にくるなんて、えらいわねぇ」(看護婦さん)
「はぁ」
「私なんて10年くらい行ってないからね!あら、血が出てこない困ったわねぇ」
もういいだろ。

一応、よそいきの下着をはいてきたのに、身長体重は服のままだった。靴下も脱がないのか。これが大人の世界ってやつなのか。身長は155センチだった。2センチ伸びているがたぶん誤差だろう。学校の保健室にあるみたいな大きい体重計にパンツ一枚で乗りたかったのに、なんか家庭用普通の体重計ではかってがっかりした。
そして、看護婦に「朝ごはん食べました?」と三回くらい聞かれる。だんだん自信がなくなる。食べてないよほんとに。
結果は三週間くらいしたら分かるそうです。あと、骨粗しょう症チェックのため、手のレントゲンとりました。人生初でした。


二日かけて読了。

もののはずみ

もののはずみ

先日図書館で借りた本です。健康診断の合間に読んでました。なかなかよかった。こういう、すっとした文章を書く作家さんは貴重だと思う。冬の蚤の市で時計を買ってしまうところ、「俺の心を半分買っていかないか」と古物市でおじさんに声をかけられ文章がとくによかった。なんというんでしょうか。蚤の市や街角で見つける古くて小さい物たちのなかに、この作家さんは物語を見つけて、それを買ってしまうというところがいいんだろう。ものが、はずみながら堀江さんのもとに届く。物語を抱えて。この本を読んで、以前聞きに行った作家(堀江さんではない人です)の話を思い出した。外国のボタン屋さんの話で、古いボタンひとつひとつにそれをつけていた人がいて、どんな人生を送ったかが隠されている、というもの。非常に印象に残っている。


ばんごはんは、かじきのねぎま風煮物、にんじんと水菜の和風スープでした。