うんぱるんぱ

役場行く。用事を終え、自転車に乗ろうとして、後輪のタイヤがちょっとやわらかいことに気がつき、役場で空気入れを借りることを思い立つ(自転車置き場に「空気入れ貸します」の張り紙あり)。
総合案内のところで聞こうとしたら、おじさんが座っている。?なんか日本国籍じゃないみたいな、よく日焼けしたくっきり顔だ。日本語が通じるかやや不安になる。
「空気入れ貸してください」
「どうぞ」
通じた。無事借りる。家に帰って洗い物をしているときに、そのおじさんが『チャーリーとチョコレート工場』に出てくる小人、ウンパルンパに似ていると気がついた。


役場のあと、小さい図書館へ行った。何冊か気になっていた本を借りられた。クウネルの最新号を館内でじっくり読む。先日お邪魔した研究室でご馳走になった、南米のお茶、マテ茶が体にいいという記事をみつける。苦いけどおいしかったですねあれは。パリ特集で、パリの街角で出会ったモップ犬の写真が非常にかわいらしかった。おもしかった。

暗い道を自転車押しながら歩いていたら、足元にボールが。サッカーしている子供が向こうに見える。かっこよく蹴り返そうとしたが、へなへなボールになってしまった。
「気をつけな!」とひよわに叫ぶと「はーい」と返事が返ってきた。


二日かけて読了。

つきのふね (角川文庫)

つきのふね (角川文庫)

文庫新刊。先日購入した本です。森さんは『カラフル』『永遠の出口』に続いて三冊目。よかった。ちょっと展開があやふやな場面があったが、魅力的な本だった。中学生と青年、のお話なのですが、よいのは「原因は何か」を探ろうとしないことだ。例えば、万引きする子供がいる。なぜか、ということはいつかは知らなくてはいけないし知ることになるかもしれないが、「万引きをする」というところからスタートして考えようとしている、ということ。原因はあいまいで、人はあいまいに狂っていく。
この作家さんは、絶対にすごい作品をこれから書いてくれる気がする。


ばんごはんは、ほっけを焼いたもの、長ねぎとエリンギの和風スープでした。