半そで？

頭がかるすぎる。のうみそ入ってないんじゃないかと思うくらい。新しい髪形おひろめ。
「おっ、切ったね、ずいぶん思い切ったね」
などと言われる。
「おさるみたいになってしまいました」
と自分から言うことにより、「そんなことないよ〜いいよ〜」という言葉を誘う。策士。

帰り。古着屋通りで正面から半そでにオーバーオールの４歳くらいのこども（半そで？）が歩いてくる。
「さむくないんだよ〜、ねぇ、さむくないんだ〜」
いきなり言ってくる。まとわりつかれる。
「お母さんはどこかな」
訊ねると家具などを置いている店の中にいるようだ。じゃあね、お母さんとこちゃんと帰ってね、と歩き出すとまたまとわりついてくる。
「あしたおうちにあそびにきてね〜ぜったいおはなししてね〜」
「なんのおはなし？」
いやいや、そんなこと聞いている場合じゃない。こんがらがった頭はどうにもこうにも。
「おうちには行けないよ。ごめんね」
とりあえずあやまる。あのこどもはなんだったんだろうか。