読了。

キッチン (福武文庫)

キッチン (福武文庫)

先々週くらいから電車で少しずつ読んでいました。「キッチン」って、こういう終わり方だったんですね。すっかり忘れていました。主人公の名前はちゃんと覚えていたのに。終わりの文章、非常にきれいでした。「キッチン」「満月」「ムーンライト・シャドウ」の3篇収録。「キッチン」が一番よい。「ムーンライト〜」はうららの設定がどうもしっくり受け入れられない。「満月」は、これ自体ではいいのだがキッチンのあとに読むと、キッチンのふわっと浮かび上がるような結末が現実に引き戻されてしまう。
だれかと離れていくとき、そのときは気がつかない。わたしは。でもこの本に出てくる登場人物たちは、それを感じ取れる。


ばんごはんは、ねぎ鮭、しめじとにんじん、長ねぎのおみそ汁。みそがもうすぐなくなる。