読了。

僕はマゼランと旅した

僕はマゼランと旅した

「歌」「ブルー・ボーイ」「ジュ・ルヴィアン」が非常によかった。連作短編なのだが、中心的な人物「僕」とそのおじさんの話が最初と最後に出てきて、それが「歌」と「ジュ・ルヴィアン」。このふたつがもう、すごい。このふたつの作品のためにこの本が書かれたといっても過言ではないと思う。おじさんから授けられた音楽の魅力、それが宙に舞い、最後には香りとなって広がっていく。「ブルー・ボーイ」に出てくる文章の得意な女の子にもぐっときた。
ここまですごいと言っておきながら、他の作品はあまり楽しめなかった。長かった。


夕方、黒タイツおばさん目撃。家の近くを歩いていると、黒いぴっちりとしたハイネック黒シャツ(紫のばらの刺繍いり)に、黒のスパッツで自転車を颯爽と乗りこなすおばさんが、わたしを追い抜いていった。もう、上下つながってるといってもいいと思う。ご近所さんか!


写真は、天麩羅になったあとのコシアブラ


ばんごはんは、昨日ののこりのグヤーシュ・スープ。ゆでたまご