手は探る

masubon2006-05-06

晴れ。風が強いが気にしない。先日東北で買ったワンピースを着るチャンスだ。お昼前に出かける。
電車で、座っているわたしの正面に立ったカップル。
「ねぇ、セーター、前うしろ逆じゃない、それ」
「あ、ほんとうだ」
男の人が、女の人のセーターを指摘。ほんとうだ。薄手の白いセーター、のどの下あたりにうっすらタグが見える。ほんとうはタグが首の後ろにくるのだ。
逆に着ちゃった彼女は、はずかしそうにうつむき、ずっとタグを掌で隠していた。


ずいぶん前から行きたかったお店で昼食。川のそばでとても気持ちがいい。外の席で食べたかったが、風が強くて店内に入れてもらう。すばらしくおいしい前菜(アサリの白ワイン蒸しみたいなの)、アンチョビとキャベツのパスタ。コーヒーを飲み、水を飲む。
「水おつぎします」
かっこいい店員さんが水をついでくれる。なんか色が違う。
「あ、すみません、白ワインでしたっ」
水とワインを間違えるなんて。笑っていると店員さん、新しい水の入ったグラスを持ってきてくれた。
「白ワインのほうがよかったですか?ほんとすみません」
そんなのもこみで、すてきなお店だった。