読了。

ベースボールの詩学

ベースボールの詩学

先日神田の古本屋で購入した本。
おもしろかった。とにかくこの人は野球がすきなんだと思った。野球の起源についてや、野球に魅せられた人たちを追った文章。ところどころに、古い写真や絵があってこれがなかなか笑えるのだ。ベースボールの遠征に地球を回ったチームが、スフィンクスによじ登っている写真などなど。
正岡子規って、野球好きだったんですね。以前読んだいしいしんじさんの『グレートピープルストレンジ。』でも出てきたことだったのですが、あらためて。


恋知らぬ猫のふり也球あそび


うちあぐるボールは高く雲に入りて又落ち来る人の手の中に


このふたつは、子規の詠んだもの。野球には無縁のわたしですが、いいなぁと思う。
そのほか、何度も平出さんの著作で引用されている、18世紀イギリスの『小さな可愛いポケットブック』の4行詩や、平出さん自身の詩もひじょうによい。
読みにくい(というか、古い有名な野球選手の名前なんて、わたしは知らないのだ!)部分もあったが、じゅうぶんおもしろい本。野球の好きな方ならわたしより楽しめるはず。


ばんごはんは、もやしと長ねぎ、豚肉のナンプラーいため、じゃがいもと細ねぎのおみそ汁。おみそ汁がおいしかった。