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読了。
- 作者: 平出隆
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1989/02
- メディア: 単行本
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おもしろかった。とにかくこの人は野球がすきなんだと思った。野球の起源についてや、野球に魅せられた人たちを追った文章。ところどころに、古い写真や絵があってこれがなかなか笑えるのだ。ベースボールの遠征に地球を回ったチームが、スフィンクスによじ登っている写真などなど。
正岡子規って、野球好きだったんですね。以前読んだいしいしんじさんの『グレートピープルストレンジ。』でも出てきたことだったのですが、あらためて。
恋知らぬ猫のふり也球あそび
うちあぐるボールは高く雲に入りて又落ち来る人の手の中に
このふたつは、子規の詠んだもの。野球には無縁のわたしですが、いいなぁと思う。
そのほか、何度も平出さんの著作で引用されている、18世紀イギリスの『小さな可愛いポケットブック』の4行詩や、平出さん自身の詩もひじょうによい。
読みにくい(というか、古い有名な野球選手の名前なんて、わたしは知らないのだ!)部分もあったが、じゅうぶんおもしろい本。野球の好きな方ならわたしより楽しめるはず。
ばんごはんは、もやしと長ねぎ、豚肉のナンプラーいため、じゃがいもと細ねぎのおみそ汁。おみそ汁がおいしかった。