masubon2006-10-20

読了。

遠い朝の本たち

遠い朝の本たち

須賀敦子さんのエッセイ。初めて読む作家さん。なかなかよかった。本にまつわる、子供のころ、学生時代、そして現在のお話。ぱっと読んだ感じ起伏の少ない文章だが、作家の内面ではすごいことになっている気がした。
印象的だったのは、リンドバーグの文章とサン・テグジュペリの文章について触れているところ。とくに、テグジュペリからの引用は、たぶん『人間の土地』のはじめのほうに乗っている文だ。すごい文だと思ったから、手帳にメモしたのだったわたしは。
本の終わりの方に出てくる、上田敏訳の詩もよかった。ヴェルレーヌの「うらぶれた」詩、これもせつなさこみあげてくる。


この本は、古本屋さんで買ったのですが、上の写真のように、郵便貯金のオレンジの封筒が挟まっていました。
近づいてみると・・・

恵百万!
恵になにがあった?出産とか入学とか上京とか!


ばんごはんは、かま玉うどん。