のりこさん

きのう、夕方、猫路地でないところにいる猫(以前肩に乗ってきた)に会いに行った。お、いるいる、と思ったら赤っぽい服装の20代女性がねこさんをひざに乗せた。おやおや。
様子を伺っていると、女性はこちらの視線に気付いたようで、近づいてくる。
「・・・(あなたの)猫ですか?」と訊ねると「違います、なんだかなでていたらひざに乗ってきたんです」とのお返事。
「前に、このねこ、わたしの肩に乗ってきてびっくりしましたよ〜」
と女性に話すと「わたしもです」との答え。
しばしの沈黙。
やはりあいつは、肩のりねこだったんだ。のりこさんって名前にしよう。肩のりこ。

さりゆく

あなたに

おくるなまえ それはのりこ


図書館から借りる。