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- 作者: 片桐はいり
- 出版社/メーカー: キネマ旬報社
- 発売日: 2010/07/30
- メディア: 単行本
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『わたしのマトカ』『グァテマラの弟』で笑った方必読。そしてその2冊を読んでいない方でも、映画好き、とくに映画館好きには必読の書。片桐はいりさんすばらしい。ラブ、ハイリ。
『キネマ旬報』に連載していたものをまとめた本らしい。とにかく映画館愛にあふれているのだ。
なにしろ、片桐さんは銀座の映画館でもぎりをしていたという。7年間。映画に出だしたころでももぎっていたというのだからすばらしい。
「息をする劇場」、「名作「転校生」のもぎりをしていた」のあたりでわたしは少し泣きました。立川のシネコンでもぎりをやらせてもらった話もすごい。このひとはほんとうに映画館が好きなんだなぁ。
この本を読んで思いだしたのは、こどもの頃に行った映画館の思い出だった。
駅前にある映画館。バスの通る大通りに面していたその映画館は、小さな入り口から階段を下りて地下にもぐる。チケットを買って入ると右手に小さなロビー、その先に扉があって映画が見られる。たしかここでは、「子猫物語」を見た。