日本の原発、どこで間違えたのか

日本の原発、どこで間違えたのか

まだ読み始めだが、原発に反対する人が変人扱いされるというのが普通になっているということがやはりこの世界の異常なのだと感じた。原発は安全だと言っても原発付近の東電の社員寮は高台に建てられている(もちろんそうでないところもあるが)。それは万が一の事故が起こった時に放射性物質は低いところに流れるから…。これに関しては科学的でないという意見もあるのだが、実際にわたしが住んでいた土地は低かった。そして周囲に比べて放射線値が郄かった。やはり下に下にたまるというのはほんとうだ。同じ市内のあちこちの放射線値を調べまくったところ(小学校や幼稚園の値を比較した)、高台はやはりぐっと低い。ううむ…


ちなみにアメリカではスリーマイル島の事故があってから、原発周辺での避難訓練が行われるようになったらしい。


先日、テレビでの武田邦彦氏の発言に対して一関市長が抗議したということが話題になったが(東北の食べ物は安全か云々&一関という地名を出して畑に青酸カリがばらまかれた状態とか言った件)、そのテレビで氏が「安全と電力が足りるか足りないかという話は別にして考えるべきだ」というような内容を発言していた(うろ覚えなので間違っていたらすみません)。

原子力は危ないけれど電力の安定供給のためなら仕方ない、という論理はおかしい。なぜなら原発が爆発したときに危なくない人間がたくさんいるからだ。皆がリスクを等しく負っているわけではないのだ。
そうすると、この論理は「原子力は、原発の周辺に住んでいて原発が爆発して避難したくてもお金もなくて飼っていたペットとか育てていた牛とか置き去りにするしかなくて、一時帰宅したら牛はミイラになっていて誰が片づけんだって感じで部屋の中で猫は共食いしてて毛皮と頭だけになっていて、そして自分たちが必死で逃げた方向は北西ラインで浴びなくてもいい放射能浴びまくりでも国からは健康に影響ないって励ましてもらえるだけの人間がたくさんいるけれど、電力のためなら仕方ない」ってことになる。そんなわけないでしょうに。お台場に原発作れと言いたくなるのも当然である。


原発周辺の自治体、税収の8割は原発関連という現状。「原発がなければこの町はやっていけない」という状態は、「やせ薬あげるよ」と覚せい剤を思春期のこどもに渡してしまうのと同じな気がする。

相変わらず書き過ぎました。もうやめますね。