春を恨んだりはしない - 震災をめぐって考えたこと

春を恨んだりはしない - 震災をめぐって考えたこと

読了。

図書館本。
非常によかった。時間のない方は、前書きだけでも読んでほしいと思う。
うまく言えないのだが、もう意味の分からない単位の人間が死んで死んで死んだ。そしてこれからもセシウムによる死者が出る。それは我々であり我々の子であり我々の孫である。これは避けようのない未来で事実だ。背後におびただしい数の死者がいる社会がこれから構築されなければならない。

震災後、原発事故後(事故はまだ進行中で悪化中、そしてこれからたくさんの人間が死ぬ)、言葉なんていらないと思った。本が無駄なゴミに見えた。
しかし、東大の先生が国会で言ったように、言葉でこの震災なり人災事故を記す人間が必要だと思った。それが百万分の一しか、事実の中の真実を伝えないとしても。