■
- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 134回
- この商品を含むブログ (307件) を見る
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2011/03/18
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 278回
- この商品を含むブログ (164件) を見る
内容に触れるのでたたみます。
女を殺した男。
男を罵倒して殺された女。
殺された女を育てた両親。
殺した男を育てた祖父母。
殺した男を産んだ母親。
殺された女を罵倒し車からけり落とした男。
殺した男を愛した女。
誰が悪人か?という善悪の判断を問われるという問題はさておき、いちばん印象に残ったのは金持ち大学生だった。
なんかあいつが見ていていちばんムカつく(笑)。小説を読んだとき、あの男になんの裁きも下らないのがムカムカした。
しかし映画を観ていて、いちばん哀れなのがあの金持ち大学生だと思った。
そういうふうに映画の演出がされているのかもしれないが、なんかムカつくを通り越してかわいそうというか気の毒というかそういう気持ちになった。
あと、もうちょっと殺された女については描写が必要だったような気がする。テレビの報道ちょこちょこだけでは足りないような気がした。