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- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2011/10/28
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録画予定だったがいろいろあって失敗。
途中から最後まで見た。
おもしろいのだが、演技が過剰すぎたと思う。
永作さんと井上さんがいい女優さんなのだから、もっと抑えた演出で十分だったのではと思う。
ダイジョブダイジョブ!こっちはちゃんと行間読み取るから!みたいな。
とくに最後のほう、写真館での永作さんのセリフとか感情高まる井上さんとか、あの場面いらないと思う。
別れの場面も、ごはん食べてない云々のところだけでいい。
物語を見せたいのか、役者の演技を見せたいのかというところで、ちょっとバランスが崩れているような気がした。
角田さんの原作を読んだとき、犯罪被害者、加害者、その家族のことなんかをぼやっといろいろ考えたのだけれど、また映画を見ていろいろ思った。
どう考えても、不倫して恋人を妊娠させてしまう男は悪い(恋愛に加害者被害者はないという部分を差し引いても)。しかし彼は刑務所には入らなくていい。浮気されてその浮気相手に自分の子どもを盗まれてしまうお母さんは完全に被害者なのに100パーセントの被害者に見せないのはなぜか。
気づきとして、次の点。
子どもを誘拐して育てて最終的に捕まる女(永作)は、数年間刑務所に入ることで世間から遠ざかりスキャンダルからは免れるのに、刑務所の外にいる夫婦は世間にさらされたまま生きていかなければならない。この時点で男刑務所には入らなくても生き地獄を味わっている。むしろ、刑務所に入る女のほうが守られているのではないか。