もも
バス停に並んでいると、前の人が私と同じ携帯電話を使っていた。
動揺を隠せない。
交差点で、浮浪者と目があう。映画『ムトゥ』に出てくる聖者のような風貌。
暑さのためか、長ズボンをもものところまでまくり上げ、限界に挑戦していた。
なぜかちょとつけられた。人ごみを逃げる。
知り合いの家に行くと、ビーグル犬がいない。はてと思うと、
犬小屋の横にたらいほどの穴を掘って、そこに入っていた。
冷たいのかしら。暗くてよく見えなかった。
「このまえあげた桃、いたんでたでしょう。ごめんね」
と言われ、
「あ、大丈夫でしたよ。おしりのとこちょっといたんでただけで」
と答えてしまう。
言わずもがな、桃の下の部分を表現したいだけだったのに。
問題発言勃発。
バスで、短編集『まぶた』のおわりふたつの短編を読む。
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/10/28
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ばんごはんは、鶏肉と野菜(じゃがいも、玉葱、長葱、豆)のトマトカレーでした。