目かくし

masubon2006-02-06

早起き。いつもの路地でねこ発見。発泡スチロールの箱に二匹がまんじゅうなっていた。あたたかいだろうな。


帰りに寄るところがあり、待ち時間にバッグのファスナーをしめようとしたところ、しまらないことに気がついた。しめたはずのところがびろーんとあいているのだ。みなさんも経験あるでしょう。学校ジャージのファスナーとか、そういうので。
こわれた!たいへんだ!ものすごく気に入っているバッグなのだ!どうすんべか!

しばらく、挙動不審にファスナーをさわる。


途中用事で寄った店で紙袋をめぐんでもらい、それにバッグをいれる。口が開きっぱなしじゃちょっとこわくて電車に乗れない。電車の中で紙袋をおなかのところで抱きかかえる。ドア付近にミステリー小説っぽい文庫本を読んでいる女性発見。文庫の帯が本の真ん中あたりまでずりあがっていて、気になる。

家でがちゃがちゃいじる。バッグの修理などをやっている店に電話をして、修理にかかる費用を聞くと「6300円」と言われる。泣く。


そんな中。友人が直してくれることになった。そして直った。


二日かけて読了。

目かくし

目かくし

すごくおもしろい。たぶん読むのは3回目くらいだ。全部で4章からなる小説。ニューヨークの大学院に通うアイリスという女性の物語。これを初めて読んだのは、たぶんアイリスと同じくらいの年だった。もう何年もたったのね。とにかくおもしろい。すごい。フィクションと現実の境目ってどこあるんだろう。前に読んだときに手帳にメモしたフレーズに再会し、うれしくなった。アイリスの持つ美しさや残酷さにひかれる。写真のエピソード、小説を訳す最後の章、背中が冷たくなる。


ばんごはんは、豚肉とちくわ、ほうれん草の炒め物、にんじんと長ねぎの中華風スープでした。ちくわの神様に感謝して食す。