一箱古本市レポート1011春・その3

金曜日、晴れ。掃除。プラスチックの日。


ポストまで。ずたずたに壊れていて近所に人が見るたびに指差して歩くことで有名なうちのマンションの玄関で、金時計に会う。今日、避難しているご家庭が1件入居するっぽい。その物資なのか、菓子パンや牛乳がどさどさ入ったコンテナ、トイレットペーパーなどが共有スペースに積んである。駐車場には海のほうのナンバーの車一台と公用車っぽいのが二台。


夕方用事で入り口に降りていくと、5,6人ほどのこどもの群れ。たぶん5年生くらい。皆地べたに座り込んでゲームに興じている。「引っ越してきたのかな?」と話しかけると違うようだ。どうやら住人のこどもの友達らしい。
「友達じゃないよ!」と一人の女の子が激しく強調する。「彼女は友人関係を強く否定した」、とわたしの頭の中のニュース(架空)が報じる。