約束された場所で―underground〈2〉

約束された場所で―underground〈2〉

村上氏によるオウム信者、元オウム信者へのインタビュー。非常に興味深い一冊。内容的には重いがいろいろ考えながら読んでしまう。

大学入りたての頃、親元を離れたころというのは宗教にはまりやすいようである。どうしても宗教というものに嫌悪感がある(古い知り合いから急に連絡が来て「幸せとはなんぞや」みたいな話をされて最終的に「これからご本尊見に行きましょう!
」と言われた経験上嫌悪感が強い)自分としては「?」の部分が多いのだが、「自分とは何か」とか「何のために生きるのか」とかそういう問いに対して真剣に議論する仲間を求めている人が多く、それ自体は悪いことではないのにと思った。

若干日本語が怪しくなってきている。たとえば、高校生ぐらいの時期は文系に進むか理系に進むかとか、進学するか就職するかとか、今の彼女とずっと交際していても結婚するわけではないのにとか、勉強したところで金持ちになれるとは限らないとか、どんなに速く走っても世の中にはものすごく速い人間がいてオリンピックに出られるわけではないとか、そういう考えることがたくさんあるのにそれに対して明確な答えはない。なくて当然なのだが(自分で時間かけて見つけるしかない)、それについて議論する機会はあまりない。友人に話しても疎まれることが多いだろうと思う。気にはなるけれど話すと自己をさらけだすことになるのでひざを突き合わせて話してくれる人間は少ないだろう。ううむ。ご本尊見に行きたくない(涙)

まだ三分の一くらいなのでいろいろ考えながら読み進める。